漫画の国お涙ちょうだい女子ブログ

引き返したほうが身のためかもしれない。

鞄が好きで、ハンドメイドバッグを作ってみたら、意外にも上手く出来て、友達の母親に誉められた件

十数年前、母が使っていたミシンが壊れた。

母は何でも手作りをする人で、子供の私からすると母の手は物を産み出す魔法の手のように思えていた。

そんな母の相棒とも言えるミシンが壊れたので、新しい相棒を迎えようと、業者に言われるまま購入してしまったのが、当時最先端だったコンピュータミシンだった。

納品されてきた日は、国際的に有名な犬のイラストが書かれたミシンに子供ながら心を踊らせたものだ。

ただ、ここで困ったことがおこった。

母は何でもできるように思えていたのだが、まさかの機械音痴だったのだ。

正直、ボタンを数個押すだけの簡単な作りなのだが、母にとってはその操作が難解だったらしく、当時20万円ほどしたミシンはまさかのお蔵入りをしてしまった。

ちなみに母は元々の相棒を修理に出し使っていたので、新参ものの入る隙はなかったようだ。

そのコンピュータミシンは我が家の押し入れに十数年眠っていた。

眠りから覚ましたきっかけは、誰も予想もしていなかったのだが、娘の結婚だった。

結婚の嫁入り道具として、ミシンが欲しくなり、購入を母に相談したところ、古き新参ものを思い出したようだ。

そのミシンは今にしてみても優秀で、高性能だった。

十数年前に使いこなせていたら、まさに魔法の機械になれていただろう。

娘はそのミシンを使って、弁当袋を作ることにした。

職場にそれを持っていくと、一回りくらい歳上の職員さんにいたく誉められる。

馴染みずらかった職場のコミュニケーションとして、それはとても昨日を発揮したのだ。

気をよくした娘はさらに色んな物を作った。

がま口財布、筆箱、ポーチ…

一通り自分の物を作り尽くして、ふと自分の産み出したものに価値があるのか確かめてみたくなった。

娘は友人とお揃いで持つ鞄を作ることにした。

鞄は24㎝の大きながま口を用いて、レースや友人のイメージに合わせた布を多用した。

完成した鞄を並べて写真を撮ると、心がすごく満たされて、なんとも言えない気持ちになった。

シックな黒がま口、和柄を多用した高貴な紫がま口、可愛さを全面に出したピンクがま口、そしてガーリーなグリーンがま口。

娘はグリーンを使い、あとは友人に譲った。

友人たちは思ったよりも収納力のあるバッグを喜んで使用してくれた。

正直、趣味の作成なので、使ってもらえなくても仕方がないと思っていたのだが、遊ぶときには毎回そのバッグが目につくようになった。

すごく嬉しくて満たされた気持ちになった。

ただ、さらにうれしいおまけがついており、友人が使っていたそのバッグを見て、友人の母がすごく欲しがり、買い取ってくれたのだ。

自分の産み出したものに他人が価値を見いだしてくれた。それだけで、人はここまで満たされるのだと、学べた一件だった。

ちなみに娘の相棒は今でも新居で活動している。